221029 食の好み

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もともと、揚げ物があまり好きではなかった。小学生の頃、特に餃子や唐揚げなど、一般的に子供が好きと言われる食べ物は苦手で、切り干し大根の煮物や筑前煮が大好物だった。
センター入試の前日、ふと学食で売っていた揚げ物が入った海苔弁当が気になり食べたら、その晩嘔吐し、24時過ぎまで点滴を処置してもらう事態になった。結果、センター試験は過去最低点のオンパレード、第一志望どころか第三志望も厳しい判定となり、結局全く望んでいなかった大学へ進学した。結果としては良かった(とても楽しい大学生活だった)けど、学歴コンプレックスは一生付き合う課題なのかもしれないと思う。大学入試の話は、またいつか、別の機会に。

大学に入学してから、たまに揚げ物を食べるようになった。大学の近くにできた唐揚げ専門店のお弁当が安くておいしくて、それがきっかけだったように思う。以降、唐揚げはたまに食べるようになった。

社会人になってから、接待などで揚げ物を”食べざるを得ない”機会が何度かあった。また、少しずつ甘くないお酒、ビールや焼酎をおいしいと思うようになり、徐々に揚げ物が食べられるようになった。

夫と出会ってから、たまに餃子を食べるようになった。中華料理、ラーメンなど食べに行くと夫が注文するので、それをいくつかもらううち、だんだん美味しいと思えるようになった。
また、夫は生クリームが好きで、それにつられて私も生クリームを口にする機会が増えてきた。今では、ソフトクリームを見て、食べたいなと思えるくらいには、食の好みが変わってしまった。

揚げ物はおいしい。ソフトクリームも、おいしい。好き、と言えるほどでは無いが、お酒や人との出会いで食の好みが広がることは純粋に嬉しい。(よく考えたら、パクチーが食べられるようになったのも、夫がきっかけだった。)これからも、様々な食べ物と出会い、おいしい・おいしくない、と思い、その思いも歳や経験、出会った人やお酒で変化するんだろうな、と思うととても楽しみである。

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